小学生対象の指導コース

ホーム>小学生

小学生のお子さんには算数の1コースのみご用意しています。このコースでは,数の扱いと算数的思考のトレーニングを行います。 トレーニングの具体的な内容を一言で説明するのは難しいため少々長くなるのですがお読みください。

小学4年生で入塾されたお子さんが最初の頃に取り組んでもらうのは次のような問題です。

問題.パンダが好きな食べ物なーんだ? パンだ!
パンが大好きはペコちゃんは,今日はパン屋さんで買い物です。お腹がすいていたペコちゃんは,クロワッサン2個とツナサンド1個を買いました。代金は340円でした。そのとき,思い出しました。 家にはペコちゃんのお兄ちゃんもいて,きっとお腹をすかせてるはずだと。そこで,お兄ちゃんのために,クロワッサン3個とツナサンド1個を買いました。代金は420円でした。 家に帰ってお兄ちゃんにパンを渡すと,お兄ちゃんはおいしいおいしいと言ってたったの1分でパンを全部食べてしまいました。満足そうな顔でお兄ちゃんはペコちゃんに聞きました。
「ねえ,ペコ。このツナサンド1個いくら?」
さて,ツナサンドは1個いくらだったんでしょう。

 ずいぶん長い問題文だと思われたのではないでしょうか。これは,問題文から必要な条件を見つけ出すトレーニングで,子供たちの問題への取り組み方に変化を起こすことを目的にしています。 不必要な情報を紛れ込ませた問題文から必要な情報を取り出すことは,問題を分解しポイントを見つけ出すトレーニングになります。 また,この「不必要な情報」こそが,問題全体をイメージする手助けにもなっています。
 一般に,算数の問題文は,答えを出すために必要最低限のことだけしか書いてありません。不要なことが書かれていない方がわかりやすいのは,理解できているお子さんや問題を作っている大人だけです。 そのシンプルさはむしろ,その問題を子供にとって現実味のない想像しにくいものにしてしまっています。 その上,かけるか割るかすると答えが出てしまうような単純な練習問題が多いため,ろくに考えずに式を作って答えを出すという悪い習慣が身に付いてしまうわけです。
 長いけれど,ちょっと読みたい気分になるような問題文にすることで,子供たちは問題がイメージしやすくなり,そこから情報を読み取ろうという気にもなるのです。

 さて,この問題が解けるようになるまでにはいくつかトレーニングが必要になりますが,お子さんによって躓くところが少しずつ違っています。 お子さんが行き詰っているときは,問題をどのように捕らえてどこまで正確に分析しているかを観察し,それに応じて,考えを整理するために必要な作業を指示します。 基本的に解き方を教えることはありません。時間内に解けなければそこで中断し,次の授業までに問題を調整して再挑戦してもらいます。 お子さんの思考の進み具合に応じて問題を調整し,ステップを踏んで最終的に自力で解けるところまで導いていくのが,このコースの基本的なスタイルです。

 さて,この問題が自力で解けるようになったお子さんには,この時期のレベルなら,締めとして次のような問題に取り組んでもらいます。

上へ↑
問題.もりもり村にはアイスクリーム屋さんがあります。このアイスクリーム屋さんは超人気店で,毎日,200人以上のお客さんがアイスクリームを買いに来ます。 開店前でも20人はお客さんが並んでいて,1日に2度も3度も来るお客さんもいるんです。
さて,そんな人気のあるアイスクリーム屋さんですが,作っているのはたったの3種類! バニラ,チョコ,イチゴの3種類なんです。
あるお客さんは,バニラ2個,チョコ2個,イチゴ2個を買って700円払いました。
また,あるお客さんは,バニラ3個,チョコ2個,イチゴ2個を買って700円払いました。
さらに,あるお客さんは,バニラ1個,チョコ4個,イチゴ2個を買って700円払いました。
みなさん,たくさん買っていますね。それでは問題! イチゴ味のアイスクリームは1個いくらで売っているのでしょう。

 この問題を自力で解けるようになるまでに,平均的な学力の4年生が週に1時間のトレーニングで半年ほどかかります。「ずいぶんのんびりしているなぁ」と感じますか?
 こんなのんびりしたトレーニングをしていても,1年も経たずに次のような問題に取り組めるようになっているんですよ。

問題.みきさんの学校の4年生は82人の生徒がいて,女子が男子より2人多いです。 ある日,ドッジボールが好きかどうかアンケートをとったところ,女子の3分の2の人が好きと答え,そのうちの7分の3の人は,毎日でもやりたいと答えました。 では,毎日でもドッジボールをやりたいと答えた女子は何人でしょう。

 これは一般的には分数のかけ算を使って解く問題で,6年生が取り組むレベルのものなのですが,これが小学4年生には最適な思考のトレーニング問題になるのです。 当然ですが分数のかけ算のやり方などは教えていません。この問題を解く前に行っているトレーニングは,
 「300円の3分の2はいくらか」
のような問題です。初めに,分数の割合のイメージトレーニングを行って,分数に対する抵抗感をなくします。すると,
 「 300÷3=100, 100×2=200,  200円 」
のようにして,4年生でも難なく答えを出してしまいます。 トップスでは,算数的思考で必要となることがらのイメージを身に付けてもらうために色々なトレーニングを行います。 イメージさえ身に付いていれば,新しい知識は学校で教わるだけでちゃんと理解することができます。 皆さんに考えてほしいのは,イメージを持たないまま学年が進んでしまうと,学校の授業でのお子さんの理解がどうなってしまうのかということです。 先取りするよりも前に必要なことがあることをみなさんに知っていただきたいと思います。

 さて,この問題は1カ月もすればスラスラ解けるようになります。そのあとやってもらうのはこんな問題です。

問題.パン職人のブレッドさんは,今日も早起きしてたくさんのパンを作ってお店に並べました。食パン,あんぱんはもちろんのこと,カレーパン,チョココロネ,ウインナーパン,おいしそうなパンがたくさん並んでるんです。
さて,午前中,作ったパンの5分の3が売れました。午後には,残ったパンのうちの3分の2が売れました。この日,売れ残ったパンは16個でした。さて,ブレッドさんは,今日は早起きして何個のパンを作ったんでしょう。

 これは6年生でも解けるお子さんの少ない問題です。6年生なら分数のわり算を使って求めるのですが,割合の概念が身に付いていないと何から手を付けていいかわからない問題です。 そんな難しい問題でも,先ほどの問題が解けたお子さんなら1カ月もしないうちに,こんな風に答えを出すことができます。
 「 16×3=48  48÷2=24 24×5=120  答え.120個 」

 さて,算数の得意なお子さんですと,4年生から始めて5年生になる頃には次のような問題に取り組んでいます。

上へ↑
問題.もりもり村にはキリンのりんさんが住んでいます。りんさんの家には大きなお風呂があります。りんさんはお風呂が大好きなんです。 今日は,お風呂で使うシャンプーハットを買いに出かけました。これをかぶると頭を洗う時にお湯が目に入らなくて便利なんです。 家を出て11分経ったとき,りんさんはお店まであと800mのところにいました。 それから6分経ったとき,りんさんはお店まであと80mのところにいました。 さて,お店まであと80mのところからお店までは何秒で歩けるでしょう。

 速さの問題ですね。これも苦手なお子さんの多い分野です。算数が得意なお子さんならそんなに難しくもないのでは?と思うかもしれません。 でも,これを解くのは5年生になったばかりのお子さんです。5年生が速さについて学習するのは3学期です。 当然ながら,速さについては特に教えていません。公式にもふれません。 それなのに,色々なトレーニングを積んできたお子さんなら,あれこれ工夫しながら答えを出せるようになっています。 この問題を解くのに必要のは,1分経つごとにどんな変化が起きるのかを想像する力です。この力さえあれば速さに関する知識など必要ありません。 逆に,この想像する力が身に付いていないお子さんが5年生の速さの授業を受けてしまうようなことはあってはならないのです。
 「さっさと公式を教えて解けるようにしてしまったほうがいいのでは?」
と思う方もいらっしゃるかと思います。 以前,医者をしている友人に,「うちの塾,子供には解き方を教えないのよ」と話したところ,「おまえは親のニーズに応えていない」と言われたことがあります。
 実際,このようなやり方は学校や他の塾で行われていません。いえ,学校では多少やっているのです。ただ,こういったことに割ける時間がとても限られているんです。
 では普通の塾でやらないのは? それはまさに,「親のニーズに合っていない」からです。
 「ポイントを分かりやすくたくさん教えて欲しい」という親のニーズと,効率的に手間をかけずに指導したいという塾の思惑が一致すると,このような目に見えにくい指導は検討対象外になってしまうのです。 ですが,表面的には満たしていないように見えても,本質的なところでは親のニーズにぴったりと当てはまっているのですよ。
 次の問題を見て下さい。

水道のじゃ口から水が出ています。時間を測って調べたところ,2分で6Lの水が出ていました。では,このじゃ口を使って,13Lの水を貯めるにはどのくらい時間がかかるでしょう。

 トップスで1年から1年半,算数のトレーニングをしてきたお子さんたちは,こんな風に解説してくれます。
 「6Lが2つで12Lだから4分かかるでしょ。残りが1Lになって,2分で6Lだと1分で3Lだから,20秒で1Lでしょ。だから,全部で4分20秒になるの。」
 教えている子供たちの口からこういう説明がすらすら聞けるようになるのは,私にとってとても感動的なことなのです。
 このような思考で答えの出せるお子さんはこれから先算数で困ることはありませんし,中学に入学してからも数学に限らず理科など他の科目でも自信をもって勉強していけるでしょう。 親が子供に求める賢さとはこういうことではないでしょうか。
 最後に一つ。トップスでの算数のトレーニングは,学校で先生方が教科書の内容を丁寧に指導してくださることを前提としているのです。 トップスでは思考のトレーニングを,学校では新しい知識の吸収を,この2つがうまくかみ合ってるからこそ,週1時間の指導でも子供たちの力を伸ばすことができていると思っています。

 これをお読みになって興味を持たれた方は,ぜひ,塾に足を運んでいただいて,もっと詳しい説明をお聞きください。お待ちしています。 なお,ここでは紹介しませんでしたが,旅人算やニュートン算と呼ばれるような問題も普通にトレーニング問題として扱っています。 これまで紹介したものと同じように解き方を教えることはありません。子供が自分で考えて答えを出せるようになるためのステップを踏んだ指導をするだけです。

     

対象:小学4~6年生 ※ 小学3年生のお子さんでご興味のお持ちの方はお問い合わせ下さい。


上へ↑

算数専科α

数の扱いと算数的思考力を鍛えるためのトレーニングに重点を置いて指導いたします。

上へ↑